タクマ

この小さな手のタクマのレビュー・感想・評価

この小さな手(2022年製作の映画)
3.5
見たで。
妻が事故で寝たきりになりまだ幼い3歳の娘と向き合う事になる主人公…奥さんは愛してるけど子供はちゃんと愛せてる自信がない彼はちゃんと父親になれるのか。
公式さんからのお誘いでWeb上での鑑賞になりました。主人公は妻の事故っていう形で今まで避けてた子供との関係と向き合う事になるけどこれってこの映画の中の様な出来事が起きなくても現実社会でゴロゴロ転がってる事なんかなあって思いました。私は結婚もしたことないし子育ての経験もないけど自分の仕事もしながら子供と向き合い一緒に生きていくのって実際やるとしたらとんでもないエネルギーが必要やろうなあっていうのはわかる。そんな中で皆が皆子供とちゃんと向き合えているのかと言う自信が持てない人もいるのが現実だと私は思うがそういう意味でこの映画の主人公の必死な姿に共感を覚える人もいるんじゃないかと言うのが勝手な解釈である。
この映画ってそれに対してじゃあどうしたら良いの?っていう部分に明確なアンサーを与えるわけじゃないけどそれはこの主人公がやってる事が全て。不器用でも良いんですよ。とりあえず愛してみようくらいの感覚で良い。そういう感覚でも良いから親は子供を愛してあげるべき。愛が生まれなきゃ愛がなくて当然ですし親と子供の関係は一向に良くならない。全体的に映画と言うよりテレビドラマの延長線上の演出もちらほらあったなあっていうのが気にはなるが今の時代どこにでもありそうな普遍的な親子関係を優しく描いている映画でした。
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