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紳士は金髪がお好きのyuumのレビュー・感想・評価

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)
2.9
”You must think I was born yesterday!”
ティアラの付け方すら分からない様な、あまりに非現実的な「馬鹿な金髪女」役に徹したモンロー。
▷Born Sexy Yesterday https://youtu.be/0thpEyEwi80
この映画考察YouTubeがマリリンの台詞をタイトルに引用したのも、彼女が動画内で問題視される「精神的には未熟でも、肉体的には成熟している」セクシュアライズされた古典ハリウッド映画の女性キャラクターそのものだったからでは。ローレライの馬鹿女っぷりが天性のものか、それとも演技かは意見が分かれるところだけれど、例え処世術として彼女が演技していたとしても女性があのように振る舞わなければならないハリウッド、ひいては社会の構造がとても不気味。

とはいえ女性の価値は若さと美しさ、男性の価値は金ーという価値観の人が観たらこの映画で言われていることは真理なのかも。個人的には、幾つかあるミュージカルシーンのうちモンローの『ダイヤモンドは女の子の親友』はダンサーの使い方がグロテスクだったけど、モンローの親友ドロシーの『恋の相手は…』はオリンピック選手団による器械体操のダイナミックなパフォーマンスが最高だったので複雑!ツッコミどころ多くも、色んな問いを与えてくれる作品だった。
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