桃子

紳士は金髪がお好きの桃子のレビュー・感想・評価

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)
4.0
「古きよき時代」

モンローは「Dumb blonde(頭の悪い金髪女性)」というスターイメージを確立したのだという。ダムブロンドなんて、酷い言葉だ。でも当時はこんな言い方はどうということはなかったんだろう。
モンローが演じているローレライという女性は、お金持ちの男とダイヤモンドに目がない金髪美人で、職業はニューヨークの舞台に立つショーガール。モンローは実に楽しそうに演じていて、見ている方もなんだか癒されてしまう。
映画の撮影にはハプニングがつきものだと思うが、この映画にはかなりびっくりなシーンがあった。ジェーン・ラッセル演じるドロシーがプールで突き飛ばされて水の中に落ちてしまうシーン。なんとアクシデントだったそうだ。びしょ濡れでプールからあがったラッセルは苦笑しながらも平然と演技をしていた。さすがプロの女優である。他にもトリビアがあって、無名時代のジョージ・チャキリスが出演している。と言っても、私は判別することができなかった。
古き良き時代のアメリカ映画だなあとつくづく思う。豪華でおしゃれでノーテンキでほろっとさせられる場面もあり。何も考えずに見られる楽しい映画である。モンローファンなら必見だ。
桃子

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