このレビューはネタバレを含みます
父親に捨てられ、母親にネグレクトを受け、人との関わり方を知らぬまま、学校でも壮絶ないじめを受ける。
どこにも居場所がなく心を病み、自殺未遂も起こし、ついに、いじめぬかれた相手を手にかけてしまう。
自分の犯した罪によって、今度は母親が自殺、家はなくなり、全てを失い、刑務所の夜も悪夢を見続ける。
誰が彼女の気持ちを真に理解し、誰が責めることができよう。
一方で、子どもを持つ身としては、我が子を殺される事は自身の死よりはるかに耐え難い。
最初の裁判で、いじめなどのディテールがきちんと審議されないまま懲役20年という判決。
現実こんな裁判あるのだろうか?
だとすれば嘆かわしすぎる。
松浦りょうさんの存在感が良かった。