【哀しみも喜びも無に返るカード捌き】
国立映画アーカイブでの特集「アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画コレクション」でニナ・メンケスの『クイーン・オブ・ダイヤモンド』が上映されていたので観てきた。…
このレビューはネタバレを含みます
今作の主人公は『マグダレーナ・ヴィラガ』に引き続き、監督ニナ・メンケスの妹であるティンカが務めています。
主人公フィルダウスは、昼間は老人の介護をし、夜はラスベガスのカジノでカードを配っています。
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カジノのシーンすごい。時系列もめちゃくちゃでひたすらに手元や天井のライトの流れを写していく。同じ動作、同じ構図、ディーラーとしていつ、誰に、何をやったかなど彼女にとっては日常の何でもない1動作に過ぎ…
>>続きを読むマグダレーナヴィラガから、クイーンオブダイヤモンドへ。
同じティンカメンケスが今度はマニキュアを塗って艶やかに描かれていて驚く。でも燃えて崩れる木を大股で見つめるショットがあったかと思ったら、ビーチ…
狂気の反復。
観客をとことんまで麻痺させてくる映像の連続だけど、まるで主人公の送っている繰り返しの生活と同じように観客を麻痺させることがそもそもの目的のような気もしてくる。
自分も大量の映画を観て…
2023年、アメリカ国立映画登録簿に記載された女性映画監督ニナ・メンケスの代表作。現在、コピアポアフィルム配給で、アップリンクなどでも上映されています。
本作は妹のティンカ・メンケスが主演。ラスヴ…
ラスベガスのカジノで勤めているディーラーの女性フィルダウス(ティンカ・メンケス)を映した70分。
物語はあるけど、見えない。よくわからないが良かったという抽象的な言い方になってしまう。
「マグダレ…
©1991 Nina Menkes ©2024 Arbelos