「人をわかるってどういうこと?」
きっと誰も、自分のことさえわからない。
自分の“アンダーカレント”を見つめる機会を得た。
パンフレットのデザインがただ美しいだけでなく、“アンダーカレント”をしっかりと表現していて、パンフレットまでがこの映画作品だと思えた。
何がその人をつくるのか、どこまでが嘘でどこからが本当なのか、考え出したらキリがないけど境界線があやふやな具合に私たちは生きている。
その境界線が無意識にでもはっきりしている人は、「死にたい」と思うことがあるんじゃないだろうか。
観ようか迷ってる人は、迷ったぶんスクリーンが良かったと思えるはず。
ぜひ近くの上映館を探してほしい。
カナエと一緒に意識の水に溺れて、嘘と本当がわからないまま揺蕩って、無意識に自分を絞めてしまっても大丈夫。
シアターの中に、あなたのアンダーカレントがある。
今泉力哉監督、今作も面白かったです。
ありがとうございます。