このレビューはネタバレを含みます
原作は未読です
アンダーカレントとは底意とか露出しない心情の動きのことだそうです。
知らなかった‥。
予告編でも流れていますが、「人のことを知っている」というのはどういうことなのか。
これを人を食ったようなリリー・フランキーが問いかけるのだからより芯を食ったことなような気がします。
ここでのリリー・フランキーは劇中随一の切れ者とされていますしね。
自分ですら自分の心情とはわかりかねる部分が大きく、それこそ気分や状況で変わってしまうものなので、それが他人であるなら全く未知の領域といえるでしょう。
パンフレットを読むと、だからこそ対話で向き合うことで理解しようとし続けることが大切なのだと書かれていました。
本作の主題の一つはそこであるのでしょう。原作のエンディングより一歩先の堀の告白を描いたのはその向き合う大切さがより表れるからなのではないでしょうかね。