このレビューはネタバレを含みます
この映画を観てよかったと心から思った。
メチャクチャ面白い映画。
が、刺さる人と刺さらない人がいるのかも知れない。自分には刺さり過ぎた。
悲しみを背負い前を向いて生きていこうとする女性
嘘に塗り固められた人生の中で、かけがいのない幸せを手に入れてしまいそうになりそこから逃げ出した男性
過去に向き合い他人のために生きることを決意した男性
探偵とたばこ屋のオヤジがキーマンになり
1人の女性を軸に人生が再び動いていく。
人を分かるってなんですか?
劇中のこの問いがこの映画の主題なのだろう。
人のことなんて分かるわけないが、
分かろうとすることはとても大切。
この人のこと分かってると思っていても、実は当の本人ですら分からないこともある
人は様々な側面をもっている。ある一面だけをみて知った気になるが、知らないことの方が多い。
人がどう見られようが、そのこととその人の行動は関係がない。
ひとつひとつの映画の会話や、映像が本当に綺麗で美しい。
独特のカット割りや構図がこの映画の世界観を作り上げていく。
ちゃんと結果を教えてくれない構成で、
映画に余白が多い。
そこをしっかり観客に委ねるところは、好き嫌いがあるのかも知れない。
間違いなく真木よう子の代表作のひとつになるだろう
真木よう子の表情はずっと見ていられる
妖艶で綺麗で、可愛くて、強さも弱さも全てを表現できるのは凄すぎた。
瑛太との2人のシーンもよかった。
思いっきりビンタしても良かったのに。
感動もするし、切なくもなるし、
エモくもなるし、やりきれなさも感じる
ひとつ大人になったような気持ちにもなる