このレビューはネタバレを含みます
『みんな嘘をついて生きている』
かなえ:真木よう子
悟(失踪夫):永山瑛太
掘(さなえ兄):井浦新
山崎(探偵):リリー・フランキー
菅野(かなえ同級生):江口のりこ
何でも語る爺さん:康すおん
瑛太が出てくると、こいつ絶対何か訳アリだろ…、と勘繰る。アラタもリリーも相変わらず胡散臭かったが、最終的には良かった。
悟の言うように、嘘をついて(=その場その場の「自分らしさ」を演じて)いたら、何が本当の自分だったのか忘れる。人はタマネギのようなもので、剥いても剥いてもキリがない。底が見えない。何にも考えてなさそうな人にもドラマがあり、その人を構成する複雑な重みがある。痛みがある。
そこをこじ開けるのか、蓋をしたまま関わるのか…正解は無い。どちらにせよ、人と関わるというのは傷付くし、疲れるものなのである。「アンダーカレント」が流れている限り。
真木よう子がオシャレするときのギャップが何か良い。
細野晴臣が音楽担当だったらしい。スミマセン…あんまり印象無かったです。