このレビューはネタバレを含みます
今泉力哉監督の映画にあまり低い点数はつけたくないんだけど、流石にこれは. . . 。
タイトルとは名ばかりに、その底にある感情が予想以上に浅かったというか。
真木よう子と瑛太、それぞれ二人共何を考えているのか分かりにくいし、果たして言ってることが本心なのか嘘なのかどっちなのかという点でも二人のCastingは見事だったとは思う。
最近「怪物」を観たばっかりだったのでそれ以来瑛太の見せる笑顔が怖く感じてしまっているので、本作の彼もそういう二面性のあるキャラクターでありこんなに演技が上手かったのかと改めて見直した。
ただ、嘘を付きすぎて自分でも何が本当で何が嘘か分からなくなっただとか、失踪した理由もよく分からなかったりだとか、いろんな所を彷徨って追い求め、やっと辿りついた感情の答えがそんな浅いものだと分かってガッカリとした。
さぞかし深い答えが返ってくるのだろうと期待し過ぎていたのも悪かったのか。
これはタイトル詐欺だなぁと残念でしかなかった。
リリー・フランキーの探偵とか、康すおんのおっちゃんとか良いキャラはいたのに盛り上がりにも欠けたし惜しかったなぁ。
