こういうアメリカの青春コメディは一生好きなんだろうな。海外では昨年割と話題になっていたのに日本では劇場未公開なのはかなり勿体無いと思った。それぐらいよかった。70年代アメリカ、12歳の少女マーガレットが友達や家族との出来事を通して心身ともに成長していく王道青春コメディ。
レディバードやブックスマートなどが好きな人にも勧めたい映画。
人気YA小説が原作らしいが、ローティーンの男子が主人公の映画はたくさん撮られているが、最近は女子物も増えてきて嬉しい。
主人公のマーガレットと友人のあれこれはコメディ的面白さもありながら、人生で初めて自分は何者なのか？と考えはじめていろんなことに悩む時期を丁寧にかつ楽しく描いている点がいい。
特にレイチェルアダムズ演じる母親像が本当に素晴らしい。妻として母としてそして1人の女性として環境の変化に応じていろんなことにトライしながら自分なりの落とし所を見つけていく描写がとてもよかった。
70年代のアメリカの質感をとらえた映像や音楽も素晴らしいが、あくまでも通底するテーマは普遍的な人生の物語。こういう小さいながらも質の良い作品を大事にしたいと思う。
