空の落下地点

神さま聞いてる?これが私の生きる道?!の空の落下地点のレビュー・感想・評価

2.9
イマジナリーフレンドに〈神様〉という名前を付けた女の子の話でした。
お母さんは結婚相手と職業を、娘は友だちと宗教観を、それぞれ自分で決めていきます。
主軸になっているのは生理の始まり。
生理は①聞く-想像、②見る-具現化、③なる-実体験の三段階。
キスでは嫉妬が生じなかった女子グループも、生理になった/ならないで複雑な嫉妬が生じます。
好きな人が誰か、誰と誰が何とかしたという低次元の不透明さに比べ、生理体験の共有が高次元なのかもしれない。
高次元だからこそ、生理がアンタより先に始まった!という嘘のマウントが友情決裂のきっかけになる。
身体のこと、痛みを伴うこと、そういう崖っぷちで傍にいてくれなかった子はもう友だちじゃない。
マーガレットは未知への恐怖感受性が強くて、確実性に拘る女の子。宗教の滑稽さを見抜く批評眼も持っている。
混ざらない、染まらない、選ぶ、見抜く。履歴書に書けなくてもスキルです。

映画的な派手さを求めてしまったのでこの点数👏
空の落下地点

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