原題: Le monde après nous
英題: The World After Us
2023年 MyFFF出品作品。
ラビディがカフェで見初めたエリザとの同棲生活をなんとか保とうと、小説家の卵という本業を持ちながら、当り屋までして奮闘する。
移民夫婦の子であるラビディ。その両親が愛し合い、懸命に生きている姿を見て育ったためでしょう。両親からはとても良い影響を受けたことが随所から感じ取れ、両親の元に帰るシーン、電話での会話、観ていてキュンとなりました。
エリザはエリザで学生業を頑張らねばならず、家賃を払えない。そんな彼女もラビディのひたむきさを見てある行動を起こします。
カップルの数だけ、その形は本当に様々だと色んなフランス映画ラブストーリーを観て思いますね。細部まで観ずに「ああ、フランスのラブコメね…」などと言ってしまうのは勿体無い。フランス映画の現実生活の実に細かい描写の素晴らしさを本作を鑑賞して再認識するのでした。
ラストがまた素晴らしい!ここでネタバレはしませんが、ツルツルしたシルクではなく、暖かいフワフワのコットンとでも言えるような最後でした。
ラビディ役のオーレリアン・ガブリエリ、エリザ役のルイーズ・シュヴィヨットともいい顔してると私は思います。なりふり構わず、のシーンで好感度高い2人の顔、それなりのことをすれば美男美女になるのでは?だって、エリザ、殆どノーメイクであの愛らしさですよ!
まぁ、そこら辺は意見が分かれるかも知れませんが。
繰り返しになりますが、ラストがとても良いので途中ダレてきたと思っても頑張って観て損はない、そんな作品です。