とらキチ

フラッシュ・ゴードン 4Kのとらキチのレビュー・感想・評価

フラッシュ・ゴードン 4K(1980年製作の映画)
2.5
初見。
🎶 Flash a-ah
   Savior of the Universe! 🎶
QUEENが手がけた「フラッシュのテーマ」をバックに流れるオープニングがメチャクチャカッコいい!もうコレをスクリーンで観れただけでもお金を払った価値がある!と言えるかも。QUEENの楽曲は実に偉大で、途中ストーリーがダルいなぁ…眠いなぁ…ってなっても、劇伴でブライアン・メイのカッチョイイギターリフが鳴ると、途端に画面が締まって目が覚める(苦笑)。それにこの「フラッシュのテーマ」のシングルカット版には、劇中のセリフがサンプリングされ、曲中に挿入されているのだけど、その元ネタシーンが見れたのも良かった。でも正直言って作品のピークはあのオープニングまで。個人的には「未来惑星ザルドス」を観ているので特撮シーンとかの稚拙さや、セットや衣装のチープさはそれほど気にならず、むしろ微笑ましく観れたけど、プロットそのものが結構ダルかった印象。まぁ、生身の人間、アメフト選手が“宇宙最強の皇帝を相手に世界を救う”という、そもそもの設定がガバガバの無理筋だと思うし。
幼い頃、旧映画版「フラッシュ・ゴードン」のファンだったジョージ・ルーカスがリメイクを切望したけれど権利取得が出来ず、独自にストーリーを執筆し製作したのが「スター・ウォーズ」。そのSWの爆発的な大成功を目の当たりにした「フラッシュ・ゴードン」の映像化権利所持者のプロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが「すべての面でスター・ウォーズ以上の物を作れ」と至上命令を発し製作に取り掛かったのが今作。そんな背景がありながらも特殊効果撮影をルーカスのILMに依頼したという、トホホなエピソードもあったりするんだけど、両者の間には似通ったシーン、キャラクター、衣装、設定が結構あったりするので、“鶏が先か、卵が先か”それを見比べながら鑑賞するのも面白いかもしれない。
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