『フラッシュ・ゴードン』
原題：Flash Gordon
製作年1980年。上映時間110分。
ジョージ・ルーカスを『スター・ウォーズ』へと導き、 QUEENがサウンドトラックを担当した、 今なお熱狂的な支持を誇る伝説の映画一。

4Kで町の小劇場で視聴。

"誰もが楽しめるギルティ・プレジャー”
(エンパイア・マガジン)、
“エネルギーと愛にあふれている”
(シカゴ･サンタイムズ)
などと称賛された本作は、架空の惑星モンゴで、アメフト界のヒーロー、 フラッシュ・ゴードンが敵を撃つ壮大にして絢爛なSFアクション。
監督は、2022年12月に亡くなった英国出身のマイク・ホッジス。
4K化にあたり監督は『このレストアバージョンはセット、空、衣装の鮮やかな色彩を完璧に捉えています。 また、私たちの使用した特殊効果システムで発生した問題の一部も修正されています。』 と語っている。
1933年の冬に誕生して以来、史上最も偉大で人気のあるアクション・ヒーローの一人として君臨してきたフラッシュ・ゴードン。
ジョージ・ルーカスがリメイク権に手を挙げ、フェデリコ・フェリーニも心を奪われたと語るこのコミック発祥のキャラは、 初めて映画、テレビ番組、 アニメシリーズなどのマルチメディア・シリーズを生み出し、 星間の敵と戦い、1世紀の大部分にわたって定期的に宇宙を救い続けてきた。
40年以上の時を経てなお不滅の輝きを放つレジェンドなヒーローの活躍と、『テッド』ほか後進の映画にも多大なインパクトを与えたその世界観。

原因不明のエネルギー光線によって、軌道から引き離された月が地球に向かって急降下!
この衝撃的な自然災害の中、孤高の科学者ザーコフは、この大災害が地球外生命体に由来すると確信し、 すべての生命が破壊されるまであと10日しかないと予言する。
自分一人ではこの邪悪な攻撃を止めることができないと悟った彼は、アメフト界のヒーロー、 フラッシュ・ゴードンと、ニューヨークの旅行代理店で働くデイルに銃を突きつけ、間に合わせのロケット船に乗せる。
彼らの目的地は謎の惑星モンゴ。
しかしそこは、無慈悲な皇帝ミンによる支配下にあった。。。

数百万年後、地球が、おそらく "異常な "隕石嵐か何かで原子レベルにまで吹き飛ばされた時、タコみたいなエイリアンがこの黒焦げで生命のない惑星にやってきて、宇宙に暮らす他の人々のために保存するためにフラッシュ・ゴードン（映画）のDVDを集めるに違いない。
本当にいい映画。。。笑
冗談です。
実際は、かなりひどい。
演技はひどいし（特に主演の2人）、セリフはもっとひどい。
タイトルロールの金髪美少年サム・ジョーンズ、映画史上最も派手なコスチューム、安っぽい台詞の数々、クイーンによるキャッチーなポップ／ロック・サウンドトラック、お粗末な小道具（しかも、かなり思わせぶりなものもいくつかある）、カルト的キャラ俳優たち（『秘密指令S』のピーター・ポール・ウィンガード、『ロッキー・ホラー』のリチャード・オブライエン、古き良きブライアン・ブレスドなどなど）の見事なハマリ演技、そして目を見張るほどお粗末な特殊効果（ワイヤーがすべてはっきりと見える）。
それでも、この映画は個人的には好きだ。
もしアカデミー賞に、最高の "So-bad-it-s-good "
(ばかばかし過ぎて面白い)
映画賞てのがあったら、
『フラッシュ・ゴードン』が受賞していたにちがいない。
ほんま、セットだけでも大げさなほどカラフルで、衣装も文字通りこの世のものとは思えない。そして、ブレイン・ブレスドが映画史上最も印象的なセリフを吐いている。
ダークでシリアスな映画が多い今日、おバカな映画も嵌まればどれほど楽しいか、ほとんどの人が忘れてしまっている。
『フラッシュ・ゴードン』はまさにそれ。
大げさで、バカバカしい面白さ以外の何ものでもない。
そしてそれは成功していると個人的には信じたい。

"デンデンデンデンデンデンデンデンデンデン…フラッシュ！あーあー宇宙の救世主！"

皇帝ミンの余興として襲われる"地球"…地球消滅まで…後10日…

絶対絶命の中、果敢にも悪の皇帝ミンに立ち向かう一人の男…アメフト界のスーパーヒーロー！フラッシュ・ゴードン…

ジョージ・ルーカスがどうしても作りたかったコミック・ヒーロー…それが"フラッシュ・ゴードン"

版権を取ろうとしましたが、既に本作のプロデューサーであるディノ・デ・ラウレンティスに取られていたので、泣く泣く諦め、制作したのが"スター・ウォーズ"というのは有名な話。

所々、スター・ウォーズっぽいのは、そのせいなのか…？

クィーンの曲がめちゃめちゃカッコよくて最高！初公開から40年くらいたった今でも古臭くなくて痺れます…オープニングの何とカッコいいことか…

作品自体はヘンテコB級と言われればそーなんですけど…極彩色に彩られた衣装やキッチュなメカ等非常に魅力的な要素が多く、更に4Kになったことでその魅力が倍増しております。

名優マックス・フォン・シドー演じる皇帝ミンは、コミックからそのまま出てきたような感じで、抜群にカッコいいのです。

まぁ、難点と言えば…フラッシュは単なるアメフト選手なので、ひたすら肉弾戦…Tシャツはカッコいいのですが、チャラくて軽ーい感じなんで…脇に名優の熱い演技が展開するだけに、浮いちゃう感じがまた…何とも…

フラッシュ・ゴードンと言えば思い出す…"フレッシュ・ゴードン"…まぁ、ポルノ・パロディ版なんですけど…コレ意外にレベルが高く、特撮も頑張ってて面白いんですよ…まぁ、ポルノですけど…

初見。
🎶　Flash a-ah
　　　Savior of the Universe！　🎶
QUEENが手がけた「フラッシュのテーマ」をバックに流れるオープニングがメチャクチャカッコいい！もうコレをスクリーンで観れただけでもお金を払った価値がある！と言えるかも。QUEENの楽曲は実に偉大で、途中ストーリーがダルいなぁ…眠いなぁ…ってなっても、劇伴でブライアン・メイのカッチョイイギターリフが鳴ると、途端に画面が締まって目が覚める(苦笑)。それにこの「フラッシュのテーマ」のシングルカット版には、劇中のセリフがサンプリングされ、曲中に挿入されているのだけど、その元ネタシーンが見れたのも良かった。でも正直言って作品のピークはあのオープニングまで。個人的には「未来惑星ザルドス」を観ているので特撮シーンとかの稚拙さや、セットや衣装のチープさはそれほど気にならず、むしろ微笑ましく観れたけど、プロットそのものが結構ダルかった印象。まぁ、生身の人間、アメフト選手が“宇宙最強の皇帝を相手に世界を救う”という、そもそもの設定がガバガバの無理筋だと思うし。
幼い頃、旧映画版「フラッシュ・ゴードン」のファンだったジョージ・ルーカスがリメイクを切望したけれど権利取得が出来ず、独自にストーリーを執筆し製作したのが「スター・ウォーズ」。そのSWの爆発的な大成功を目の当たりにした「フラッシュ・ゴードン」の映像化権利所持者のプロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが「すべての面でスター・ウォーズ以上の物を作れ」と至上命令を発し製作に取り掛かったのが今作。そんな背景がありながらも特殊効果撮影をルーカスのILMに依頼したという、トホホなエピソードもあったりするんだけど、両者の間には似通ったシーン、キャラクター、衣装、設定が結構あったりするので、“鶏が先か、卵が先か”それを見比べながら鑑賞するのも面白いかもしれない。

• #2023劇場とらキチ