監督
リチャードCサラフィアン(バグジー)
リマスター版がロードショーになったんで、50年前の空気を感じてみたくて観たんだ。
全く古臭さを感じなかった。
デンバーからサンフランシスコまでの2000キロを、白いダッジのチャレンジャーでヤクをキメながら爆走する。
基本はそれだけなんだ。
途中、警官が追っかけてきたり、変なヤツらが絡んできたりするし、主人公の過去の話が挿入されるけど、それはどうでもいいんだよ。
主人公の彼は、一応サンフランシスコまで
車を届けるのが目的なんだけど、その目的のために様々なリスクを背負う意味はわからないし、衝撃のラストは、なんで!って顎がはずれたわ。
この作品が描きたかったのは、ナチュラルに宿った衝動なんだろうね。50年経った今でも、そのバイブスみたいなヤツは伝わってきたよ。
不条理な衝動を、CGも無かった時代に、あれだけ工夫したカーアクションを駆使して表現した作品は、ナイフのような鋭さを感じたんだ。