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サタデー・ナイト・フィーバー ディレクターズカット 4Kデジタルリマスター版のmaroのレビュー・感想・評価

4.0
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★☆

1977年のアメリカ映画。
当時公開されるや否や爆発的ヒットとなり、日本でも空前のディスコ・ブームを巻き起こした伝説的な作品。

これ今映画館で観れるんですよ。
人生初鑑賞だったけど、いやー、すんごい時代を感じた。
こういう音楽やファッションなどのサブカルチャーを扱った映画って、一番時代を象徴しやすいよね。

でも、描かれているのはいつの時代も変わらない若気の至りってことで、共感できる部分は多い。
トニー(ジョン・トラボルタ)が優秀な兄と比べられる鬱憤や、年上の女性に惹かれる気持ち、彼女の交際相手に対する嫉妬、そういうモヤモヤした行き場のない気持ちがすぐ表に出ちゃうところ。
公開当時のジョン・トラボルタは20歳だけど、そこらへんの年齢の男子には"あるある"かも。

で、このトニーがいいキャラしてるんだよね。
ダンスにしか興味がないの。
ディスコに行くのも踊るためだけ。
ドラッグや酒やセックスが蔓延しているのに、そんなものには目もくれず、ひたすらダンシング。
しかも彼、メチャクチャモテて。
女の子の方から「寝ない?」って毎回誘われるんだけど、いっしょに踊っておしまい。
チャラい場所にいるのに、まったくチャラくないところにも好感が持てる。

身なりへのこだわりも強いのよ。
髪型のセットにメチャクチャ時間をかけ、父親に頭を叩かれてセットが乱れるとすっごい怒るの。
お気に入りのシャツを着ているときは、シーツを体中に巻いて汚れないようにしたり。
ただ、胸毛がすごいのと、履いている下着が黒のブリーフってところに時代を感じるけど(笑)

時代を感じると言えば、ベッドインする場所。
ディスコの前に止めた車の中!
メッチャ人通るのに!
時間を決めて友達と交代で使ってるんだけど、モーテルとかじゃないんだって(笑)
ただ、舞台がブルックリンで、当時は今以上に労働階級の人も多かったろうから、モーテルなんてなかったのかも。

ベッドインで言うと、アネット(ドナ・ペスコウ)っていう女性キャラも印象深い。
ずっとトニーを追いかけて、トニーと寝たくて寝たくてたまらなかったのに、彼の心は一向につかめず。
そんな彼の気を引こうとした結果、、、だいぶ安売りしてしまったという。。。
あのシーンはけっこう衝撃的だったけど(笑)

そんなわけで、ダンスと若気の至りが眩しい青春映画。
歌も踊りもあるけど、ミュージカルじゃない。
あくまでも、BGMに合わせて踊るだけ。
でも、ジョン・トラボルタの滑らかなダンスに加えて、聴いたことある歌も多かったから、とても楽しめる内容だった。
あの赤いライトに照らされたディスコの雰囲気は映画館で観たい🕺
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