あーちゃんこなんこ

世界の終わりからのあーちゃんこなんこのネタバレレビュー・内容・結末

世界の終わりから(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

新宿バルト9にて完成披露舞台挨拶付き鑑賞。
感想を書いて拡散して良いとの事なので…
私には、人間の醜さや愚かさ・傲慢さ・自己中心的な部分について非常に共感する作品でした。「人間は自ら破滅の道を選んでいる」劇中の台詞でも出てきましたが、いつもそう考えていたので。
その考えに囚われ過ぎていたからか、舞台挨拶で伊東さんや克哉さんの「絶望だけでなく、“希望”も求めている」という言葉にハッとさせられました。言われてみれば、人類滅亡を止める事を主人公ハナは依頼されています。また最後の方のシーンで、状況(事実)が変化して小さな女の子の両親が殺されずに済んでいます。その事を私は良かったなとは思っても“希望”とは感じることが出来ないほど、自分にも世の中にも希望を持てていないのかという事に気づかされました。

上記のように、人間は愚かで過ちばかり起こす生き物です。
例えば、地球環境の変化に対して「努力目標」で何とか逃れてきた過去とは違い、現在は本気で改善をしていかないと人類だけではなく地球滅亡へ繋がる状態。ここまで切羽詰まった状況下でも、自分可愛さで己の救いばかりを求めるのか、それとも身近な物事や人も含めてそれらを守るために苦しく険しい道でも進んで行けるのか。
紀里谷監督に私たちの本気度を試されているように感じる作品でした。

ストーリー以外の部分では、克哉さんが今まであまりされたことの無い(表向き)警察官という役柄で、結構派手なアクションシーンがあったので殺陣をどのくらい練習したのかが気になりました。

それにしても、あの量の作品を1ヶ月で撮影とは…。「凄い!!」の一言です。

4月7日に公開されたら、また改めてじっくり観たいと思います。

(2023/3/20記入。今後編集の可能性有り)