魂が殺される
世界に絶望感を抱く紀里谷監督のメッセージ
コワモテ・キリヤンからは想像だにしない優しい、やさしい映画でした
キリヤンはこの世界に絶望している
それがどこまでのものかわからないけれど、彼の思いに共感する人はみてほしい
キリヤンの優しさが伝わるはずだから
でも絶望すれどこの世界をどう救っていいかなんてわからない
だからこそファンタシーに託した願い
それができる紀里谷監督だから
この映画という手法で1人でも多くの人に届いてほしい優しい心
その願いを伊東蒼さんが見事に体現
とにかくハナというキャラクターが素晴らしかった
『この世界をどう救っていいかなんてわからない、なんで私なの』
ボロボロ涙流しながらボロボロになって奮闘するハナに共感せずにはいられない
衝撃的なラストに紀里谷さんの願いが詰まっている
この世界をどう救っていいかなんてわからないのだからこそのこの終わり方
ファンタシーに託した願い
現実主義な方は観ない方がいい
そういう方には響かない映画だろう