紀里谷和明の作品ってこの人にしか表現できない唯一無二の世界観があって、結構好きです。
ラスト・ナイツは観ていなくて、CASSHERNとGOEMONしか観ていませんが‥
だから、世間ではいろいろ言われていますが、CASSHERNも好きな映画のひとつです。
キャシャーンを自身の世界観に見事に落とし込んでいますよね。
本作にて監督業から引退されるということですが、もっと紀里谷ワールドを観たかったというのが本音です。
『世界の終わりから』はやりたいことを出し切ったと言われることもあり、いかにもこういうのがやりたいんだよねと趣味全開で素晴らしかったです。よく、135分で終わりましたねと思ったほどのスケールです。GOEMONやCASSHERNのような異世界ディストピアよりかは現実的な舞台です。
また、キャスティングもいつも通り豪華でしたね！どう見ても湯婆婆みたいな夏木マリとかクズ官房長官の高橋克典とか、中二悪人の北村一輝とかよかったなぁ！！
以外若干のネタバレ
このユニバースの世界は終わるんだけど、ちょっぴり救いみたいなものもありました。やはりタケルくんと江崎さんは別の世界の同一人物だったのだね。
こんな世界なんて無くなってしまえばいいなんてきっと誰もが思ったことがあること。
でも、本当に滅亡させられる人がそう思ったら？その人が普通の人だったら？
だけどどうしょうもないんだもの。世界を好きでいたかったけど、好きになれなかったから。
紀里谷和明の映像コンテンツの世界は終わり、その終わる世界からのメッセージが本作なのでしょう。
