アン

世界の終わりからのアンのレビュー・感想・評価

世界の終わりから(2023年製作の映画)
2.5
紀里谷監督作品はCASSHERN、GOEMON以来の鑑賞。
ルドルフ・シュタイナーの唱える地球期から木星期への移行がモチーフのようなファンタジー作品でした。

なんでしょう、面白そうな雰囲気はあるのにぜんぜん引き込まれませんでした。実際は漫画原作ではなく紀里谷監督のオリジナル脚本ですが、そこそこ売れた漫画原作(全12、3巻くらいのやつ)を頑張って2時間の尺に押し込めたような作品でした。漫画にしたら映画よりも手に取ってくれる人がいるのではないでしょうか。

詰めの甘い政府機関の方々、アカシックレコードもどき、伝家の宝刀血筋......
主人公ハナが言うほど辛い環境に置かれたわけでもないのにも関わらず、不幸オーラを振り撒いている陰鬱な雰囲気で話が進みます。しかし未来を変える努力を必死にしているとは言い難い、行動に現れていない。一言で言うのならばやっている感しか感じられませんでした。頑張っていると口に出しているだけに感じてしまいました。

伊東蒼が良い演技をしていただけに、なんだかもったいない。どこかで見たことがある役者だと思ったら 湯を沸かすほどの熱い愛 にでていました。
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