スカイ777

世界の終わりからのスカイ777のネタバレレビュー・内容・結末

世界の終わりから(2023年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます

観終わると、上映時間2時間超えが、オール、ハナの心が生み出した世界の話だったというオチに感じた。
ハナにとって世界は優しくなく、もう無くなっても良いと思えるものでしかなかった。そんな心は、最後はやはり世界を終わらせる。そして、未来に託したハナの願いは、自分の分身のようなユキの悲しみの始まりを止める事で、ハナ自身の悲しみの始まりも止め、そして、世界はまた始まる。
解釈は沢山あるが、映画全編かけてが、この現実世界に向けたハナの心の悲しみ・辛さ・怒り・叫び・願いを綴ったものと思えた。ラストは、新たな世界の始まりではなくて、ハナの切望している願いに思えた。
って、結局何の映画なのかと言われると、即答できない。監督の創りたい願望の塊かしらね^_^;
夢の中の他世界のシーンが似たような画が続くので、最初の1時間はひたすら眠くなる。寝落ち2回行っちゃいました。

「人間の愚かさ」というワードを沢山使っていたけど、このストーリーは、不幸な境遇のハナが現実の世界に救いを求めている欲求なので、全くもってその言葉は合致しない。聞くたびに違和感。ハナの心の救いを描くべきなのに。
監督が原作・脚本であるのに、自分の描きたかったストーリーのために創った主人公を本当に理解してないような仕上がり。やりたい事を盛り込めば良いものでは無い。監督は、ハナの感じている本当の詫びしさの経験は無いのだろうね。想像力だけでは難しいのだろうが、こういう映画を創る側ならば理解している事は必須。

全体通すと単なるファンタジーで、新海誠監督等のアニメ作品に感化されてるように感じる。
世界が滅ぶまで2週間とまた短期間でハナが見た夢から災害に備えるで進める軸ではかなり無理があるし、洞窟でのどこかのアニメの激似の髪型の夏木マリさんとか、不思議な生き物等に、どうしたどうした?どこまで行っちゃう?😟
アニメを初監督の方が映画界引退より話題になったのでは。
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