「ハナさん、最近、夢を見なかった?」
鳥が苦しんでいました。背景に森が黙々と黒い煙を吐いていました。
民族衣装を着た少女が気がついてみると、村のみんなは殺されていて、自分の両親も死んでいました。
一方、ハナの祖母が息を引取り、両親のいないハナは独りぼっちになってしまいます。17才のハナは通常は児童福祉施設へ行かなくてはなりませんが、あと少しで18才なのでバイトをしながら凌いでいました。
ある日、警視庁から警官らが来て不思議なことを聞いてきます。それは最近、夢を見なかったかということでした。
映像はキレイだけれども中身の薄い紀里谷監督はもう監督を辞めたのかと思っていました。実力うんぬんよりも人に好かれ支持されなければ映画は出来ないのだと教えてくれた監督でした。
初期のキャシャーンやゴエモンなどどこか日本のスーパーヒーロー子供番組を思わせるような本作です。こういう子供番組的なのを大人風に見せる作品が作りたいのが紀里谷監督の原点なのでしょうか。
「私…その模様見ました。夢で」