るい

斬る 4K版のるいのレビュー・感想・評価

斬る 4K版(1962年製作の映画)
4.3

大映4K映画祭🎥


大映さん有難うございます。
雷さまを映画のスクリーンで見れるなんて。

ミニシアターの一番狭い劇場でしたが、結構客入り良かったです。だいたい昔の映画の上映はじぃちゃん多めなのですが、今回さすが雷さまですね、ばぁちゃんが多かったです。

私ね『斬る』めっちゃ好きなんです。
侍とはなんぞや、侍精神とはなんぞやってのを体現している作品でラストまで完璧。

それにね、この作品は「生きる」「死ぬ」って事に対して描かれているんです。

わけあり家族の実父が「死んだらやっとお前の母さんと生きていける」って信吾に言うんですよね。

信吾は「お幸せですね」と返す。肉体に血が通いこの世に存在している事だけが「生きている」ことではないし、それだけが「幸せ」なのではないことを悟るのです。

己の剣の腕を磨き、人を守りたいと思っても次々に死んでゆき、最後まで誰の命も守り通せなかったわけですが、彼の生き様だけは最後まで守り通せた気がします。

ほんと何度でも見返したい作品です。
るい

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