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search/#サーチ2(2023年製作の映画)
4.0
『search #サーチ2』
原題 Missing.
映倫区分 PG12
製作年 2023年。上映時間 111分。
パソコンの画面上で物語が展開していくという斬新なアイデアと巧みなストーリーテリングでスマッシュヒットを記録したサスペンススリラー『search サーチ』のシリーズ第2弾(シリーズって書いていいんだか、、、)。

ロサンゼルスから遠く離れた南米・コロンビアを旅行中に突然消息を絶った母。
デジタルネイティブ世代である高校生の娘ジューンは、検索サイトや代行サービス、SNSなど使い慣れたサイトやアプリを駆使して母の捜索を試みる。
スマホの位置情報や監視カメラ、銀行の出入金記録など、人々の行動・生活がデジタル上で記録されている現代、母を見つけることは簡単と思われたが、一向に行方をつかむことができない。そればかりか、不可解な出来事はすぐさまSNSで拡散され、憶測ばかりが広がっていく。
不確かな情報に翻弄されながらも、真相をつかもうとするジューンだったが。。。

前作の監督・脚本を手がけたアニーシュ・チャガンティが今作では原案・製作を務め、前作の編集を担当したウィル・メリックとニック・ジョンソンが共同で監督を務めた。
ジューン役は『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』や『透明人間』などに出演してきたストーム・リード。

今作品は前作が良かっただけに『どうかなぁ』なんて思いながら視聴開始したけど、そんな不安さをぶっ飛ばす、キャスティング、グラフィック、ストーリーのどれをとっても傑出していた。
ストーリーは、10代の少女ジューン(ストーム・リード)が、ボーイフレンドとコロンビア旅行に出かけた後、行方不明になった母親を、オンラインで利用できるツールを使って探すというもので、彼女は、当局から禁止されているにもかかわらず、テクノロジーを駆使して捜索にあたります。
嘘と誤解を招く情報が観てる側を翻弄するけど、彼女の献身と技術力によって真実が明らかにされる。
この短いプロット説明は、劇場に足を運んだときに、この映画について知っていた文字通りすべてです。
タイトルからして、他のこないなジャンルと同じような、筋書きが予測しやすい映画なのだろうと思ったし、前作の影に消えるんかなぁなんておもてたが、いやいやどうして、個人的には前作以上やった。
また、想像以上にひねりが効いててた。
今作品は、実際の予測不可能性を強調した、驚くほど質の高いスリラーちゃうかな。
また、文字通り、この映画を観ながら、いい意味でストレスを感じている自分に気がついた。
1時間51分の上映時間はあっという間で、誰が犯人かわからないという葛藤もあり、その長さが強さを増している。
また、こないなジャンルにありがちなカメラの揺れで何が起きているのかわからないとか、テンポが悪くて肝心なシーンが見られないとか、そういうことがない。
それはさておき、今作品はタイムリーで、現実世界の出来事も描いている。
今、10代の若者の大半は反抗的で、何をすべきか指示されることを軽蔑してる。
ジューンは、母親の愛情や世話を常に無視し、自立して楽しむことを優先する少女です。
個人的には、特にジューンは、最後にようやく自分の欠点や短所に気づくという、キャラ展開に感心した。
今作品には感動が詰まってたし善き作品でした。しかし、この映画には細部へのこだわりがなく、どうやって撮影したのだろうと思うような部分もある。
今作品では、いくつかの疑問が残るかもしれませんし、いくつかの展開が少し陳腐に思えるかもしれません。
また、メディアばかりがクローズアップされるシーンもあり、緊張感や興奮が削がれるのは否めない。
でも、全体的に面白い映画で、楽しみながら鑑賞することができました。
また観たいと思う映画であることは間違いないっす。
kuu

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