このレビューはネタバレを含みます
監督・脚本は変わっているものの、前作の雰囲気を踏襲しつつ展開はスピーディーになっていて面白かった。
18歳の女子高生ジューン・アレンは、グレースと二人暮らしで、母子家庭。パソコンには、ジューンが幼い頃に行った“最後の家族旅行”の動画が残っていて、父親のジェームズも映っている。途中で父親は鼻血を流し、唐突に動画は終わる。
今のグレースには新しい恋人ケビンがいて、2人は南米コロンビアへの旅行へ出かける。親がいないうちにハメを外すジューン。2人が帰国する日、依頼通り空港まで迎えに来たジューンだったが、2人は結局現れなかった……。
連絡がとれなくなったことを心配したジューンは、グレースの友人で弁護士のヘザーに相談。警察にも捜索を依頼するが、コロンビアは他国のため思うように捜査が進まない。ジューンはITを駆使して母親を探し出すことを決意する－－。
主役のジューンはZ世代で、あらゆるデバイス、アプリ、サイトを難なく使いこなす。Apple Watch、マッチングアプリなども登場する。ツッコミどころはあって、スリープ機能など、んん？と考えてしまうところはある。他人アカウントのアイパスもあっさり取得。ジューンは天才ハッカーかサイバー犯罪捜査官になれる。安易に推測できるパスワードの使用はやめましょう、という警告かもしれない。
でも、テンポの良さと意外性のある展開で補っていたので3も見たくなる。Mac愛が強い人ほど楽しく見られると思う。
好きなのは、代行サービスをしているおじさんハビエルで、ネット口コミ評価はあまり高くないけど、実はホスピタリティのある人物という設定。ファミリートラブルを抱える主人公と共鳴し、擬似親子的な関係になるのがよかった。
