このレビューはネタバレを含みます
面白かった。前作と比較してデバイスや情報サービスが進化したことで増えたシチュエーションが多く退屈させない。
ストーリーとしては犯人が冒頭からわかりやすかったため、個人的には前作のほうが好き。
ケヴィンの部分がちょっと残念だった。一体何がしたかったのか分からず、裏の顔を見せること無く死亡した。
結局更生しておらず失踪したと見せかけて金をせしめたかったんだろうが、人生を投げ打つに値する大金があったのか？DV夫と共謀するに至った経緯もよくわからない。物語をこじらせないようご都合主義で殺したなと感じる。
また、FBIの捜査についての疑問も多い。前夫が薬物売買で逮捕されていて出所済み&空港までの道のりで立ち寄れる場所に住んでいることは捜査段階で気づくものでは。裁判所命令がどこまで及ぶのかわからないが、父親が亡くなったと思い込んでいたのは娘だけで、書類上は生存していたはず。第1の容疑者はまず前夫になるのでは？事実を知る母親の友人弁護士の秘匿行為も徒に事件を拗らせている。案外簡単な事件だったのではと思わずにいられない。分岐によっては父親が目の前に母親によって殺されるという体験をせずに済んだのでは。
そこはフィクションの娯楽作品なのでしょうがない面もあるのかな。
気になる箇所は多いが面白い作品だった。何度か見ると気づくこともあるのかもしれない。
