製作で目を光らせていますが、アニーシュ・チャガンティ監督ではない「サーチ」なんてなと思っていましたが、前作の要素を引き継ぎつつ新しさも出した良作でした。
前作同様に物語の全てがデジタル機器上で描かれていて、登場人物の人種も多様なのも引き継いでいます。
前作後を舞台にしていますが登場人物は一新されており、直接的な物語上の繋がりは無いため本作単体で観ても問題は無いと思います。
細かい部分で前作を示唆した表現もあり、製作陣が同じという事でチャガンティ監督の「RUN」に少し繋がるところもあります。
しかし…主人公の娘が家庭環境に問題を抱えていて、反抗期まっただ中は分かりますがちょっと生意気で好きになれませんでした…。
まあこの勝ち気さと生意気さがゆえに根負けせずに事件に立ち向かう事が出来るのではありますが。
相変わらずパソコンとインターネットスキルがスゴすぎ。インスタグラムもティックトックもフェイスブックもやった事の無い私には追いつけません。
一般人でここまで使いこなせている人いるのかな？と前作同様に疑問。
徐々に明らかになる人物の素性など小出しにする手法と遠く離れたコロンビアのロケーションが焦燥感を煽り立てます。
ケン・レオンさんて未だに「ラッシュアワー」の悪役のイメージがある(笑)
ヨアキム・デ・アルメイダさんの良い人役は新鮮な感じです。
前作よりも怒涛のテンポでパワーアップしていますが、事件の複雑化と詰め込み過ぎが謎の回収時に痛快さを感じなくさせている印象…。
斬新な設定の続編はコケる事が多い中で熱量を失わなかったのは流石。しかし…複雑と見せて割とシンプルだった前作の方がやっぱり好みですね。
