ちょうど楽しかった!
Netflix映画あるあるの「世界の色んな国が舞台になるから旅行気分にもなれる、お金かけてるシャレオツアクションムービー」って感じ。
ただ、コメディ作品でよく見かけてコメディ俳優のイメージが強いケヴィン・ハートが主人公なんやけど、彼が「一切ボケないかっこいい役をしている」というのが、なんか意外な感じやった。
クールでイケメンテイストなケヴィン・ハート、こんな感じなのか。
他の俳優に埋もれる感じもして、ケヴィン・ハートの持ち味を発揮していないともいえるけど、まあ、こんなケヴィン・ハートを見るのも一作くらいは良いんじゃないかなっていうようにも思える。
サイラス(ケヴィン・ハート)率いる国際的な美術専門の窃盗チームは、ある時、インターポールに依頼され、テロ攻撃を防ぐために、飛行中の飛行機から金塊を強奪するミッションを開始することにーー。
冒頭のヴェネツィアでのオークションからの泥棒ミッションは、なるほどってなった。
オークションで「NFTアート」を落札→その隙に別の絵画を盗んで闇ルートで売り、その値で落札した「NFTアート」を正式に購入。と、同時に作者である話題のアーティストを誘拐し、誘拐されたことで値が上がったところで再び取引して莫大な金額を稼ぐ。
誘拐といっても、豪華な船に連れてきてパーティをして過ごすので、アーティスト的にも楽しいだけでなんの不自由もなく、しかも、値が上がったことで分け前が与えられるので懐も潤うという。
なるほどなー。
そのアーティスト役を、MCUスパイダーマンのネッド役でお馴染み?の、ジェイコブ・バタロンがやってた!
美術品を相応しい持ち主のところに、というのもコンセプトらしい。
窃盗チームは国際色豊か。
サイラス役:ケヴィン・ハート
パイロット カミラ役:ウルスラ・コルベロ
ハッカー ミソン役:キム・ユンジ
金庫破り マグナス役:ビリー・マグヌッセン
エンジニア ルーク役:ヴィヴェイク・カルラ
デントン役:ヴィンセント・ドノフリオ
あと、ブリュッセルにいる車椅子の航空管制官・ハリーも良い味だしてた。
MCUドラマのエコーでのキングピン役で見たところのヴィンセント・ドノフリオ。当たり前やけどキングピンと違いすぎて、役者すげーってなった笑。
パイロットのカミラ、美女やった。
エンジニアのルークはほとんど出て来なかったけど、カセットテープ・ダイアリーズの主人公やってんな。観てる時は気づかんかった。
それぞれ個性あってよかった。
でも、存在感に濃淡はあったかな〜。
インターポールでサイラスと因縁のあるアビー役にググ・ンバータ=ロー。
最近活躍してるね!MCUドラマのロキといい、こういう役が似合う。
他にも、インターポールの警視長ハクスリー役にサム・ワーシントン、メインヴィランのラーズ・ヨルゲンセン役にジャン・レノ。
ジャン・レノは出番少しでもったいなかったかなー。
そうそう、ジャン・レノの部下で動いてた人、英国作品で悪役してるの見かけるバーン・ゴーマンだった気がする。
ヴェネツィアの船チェイスとか、飛行機の中での格闘とか、アクションシーンも豪華で良かった。
最後の最後も、味方も騙してきっちり「全部手に入れて勝ちに行ってる」ところも良かったし。
アッサリしてるし、役者の勿体無さもあるけど、適度にハラハラしつつ、徹底的に練られた作戦を見届けるスッキリ感を味わえた。
期待値を上げずに娯楽として楽しむのが良いのかな。
時間も長くないし、平日の夜でもサクッと観れて映画の世界に飛んでいけるので、ちょうど楽しかった!