アキヒロ

ダムゼル/運命を拓きし者のアキヒロのレビュー・感想・評価

ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)
4.0
うわぁ、面白い〜!
ミリー・ボビー・ブラウン、非業のヒロインの役に似合うなぁ。
こういう不幸な目に合っても、どん底からのし上がる女の子大好き。

厳しい北の地に住む王国の娘であるエロディは、
富める王国のハンサムな王子と結婚することに。
その国はかつてドラゴンに生贄を捧げることで繁栄した国だった。
円滑に進められたかに思えた儀式の最中に、エロディはドラゴンの棲む洞穴に投げ込まれてしまう。

ドラゴンのデザインも四足歩行で肩甲骨が翼に変形していて、顔も口吻が短く猿に近い。
グリフォンっぽかった(もしくは悪魔的見た目)のが良い。
本来キリスト教においての「ケモノ」とは、ドラゴンや悪魔と同様の存在だと聞いたことがある。

自国を救うために娘を売った父親も、それに後悔してエロディを助けにくるが、命を落としてしまう。当然の代償か。

最後まで見ると、エロディにとっての復讐であり、ドラゴンにとっての復讐でもあったのが最高。
あの王国の人々に復讐できた瞬間、胸がスッとしました。

エロディが継母と関係性を再構築して国を再建しようとするラストもいい。
船と併走するドラゴンがニコって笑うのも好き。
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