coco

サイド バイ サイド 隣にいる人のcocoのレビュー・感想・評価

5.0
自由な解釈を許された結果、感じたいように感じて★5つ。余白が多いと言うが、思いの外監督の表現が詰まっていて溺れそうだった。色、手、寓話、光、距離、たぶん監督の頭の中が一番面白い。日本で興行化できてすごい。ヨルゴス・ランティモス的奇妙さ(笑えるし)も、結末もカンヌっぽい。Yaffleの劇伴、黒い絵の具が流れる、「うつくしいってなに?」、四季を教える未山/莉子の読む絵本、みかんを口に含むシーン、最後の詩織さん。好きな感覚がたくさんあった。個人的に、幼少期の夏を過ごした思い出の上高地が、その思い出のまま美しくて嬉しかった。
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