結局カレー

宇宙人のあいつの結局カレーのレビュー・感想・評価

宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)
3.5
当然のことを今更言って申し訳ないですけれどバナナマン・日村勇紀は稀代のコメディアンであることは間違いなかったですね。
みんな大好きゆるふわ中村倫也も良かったけど、伊藤沙莉の男兄弟で育った逞しい妹感とツッコミもおもしろかったけど、兄・姉に比べて設定弱めなのに霞まないキャラの濃さを出せる柄本時生も流石だったけど、頼りないようで頼りになる憎めない“俺たちの兄貴”を演じた日村氏、私の中で主役の輝きだったわ。

話は日常に潜む非日常といった感じで小気味いい会話劇が面白いのだけど、弟・妹たちの息の揃った間合いはやや芝居感がある一方、兄貴はそのまんま存在してたもんな。なんなら夢二なのか勇紀なのかちょっとわからんもん。さすがコント師。小ボケもなんかおもしろくなっちゃう不思議。、、ここまで映画の感想=日村勇紀の賞賛になってしまってるマズイ。

この4人兄弟、絶妙な掛け合い、絶妙な力関係、絶妙な思いやり、良い塩梅の家族だった。
言わば家族に”なりすましてた”日出男だけど、誰も咎めないし誰も関係を変えようとしない。問いただすまでもなく良い23年間だったんだろうな。「馬鹿野郎お前がいなかったらこんなに楽しくなかったよ」はカッコ良すぎるて。
真田サミット。ユッケじゃん。シャララ。家族の絆は形じゃなくて会話に残るね。こんな定義が難しい関係、そりゃ土星人だって偵察しにくるよね。愛の話だったなぁ。

押すな押すなで出産力んでたのは笑った。