百瀬

終わらない週末の百瀬のネタバレレビュー・内容・結末

終わらない週末(2023年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

そういうタイプの終わり方か〜というのが観終わった最初の感想。
人間は情報、通信というとてつもなく強力な繋がりを得てしまったがために、それらが無くなるとあまりにも脆いんだよね。

久しぶりの家族での休日に人里離れた海辺の家を借りる主人公一家。そこでの何かがおかしい事態に立ち向かわざるを得なくなるって感じのストーリー。
最初は「なんか不穏」の正体が何かわからなくて、登場人物と一緒に観てる方も何が起こってんねん、ってそのあまりにも情報の入ってこなさに足踏みしてしまう気持ちがあった。
元ツイにも書いたけど、現代の人間はインターネットとという強力なものを手に入れ、それに慣れてしまった結果それが無くなるだけでこんなにも無力になるんだな〜と思う。
映像で伝えるより、登場人物のセリフで作品の思いを伝えることに重きを置いてる感じがしたけど、結構面白いカメラワークをしていて良かった。もっと見たかった。
登場人物ははっきりと好き嫌いの分かれる性格してたし、特に母親は見てられなくなる人もいると思うけど、不安や焦燥が怒りとなって表れるタイプの人っているんだよなと思いながら観てた。この作品の状況では絶望的にそういう人って邪魔やけど笑
最終的にはおそらく敵はこれ、というのが示されるけど、タイトルの通り、「終わることはなく」作品が終わる。ここも好き嫌いは分かれそうやけど。考察好きとかにはたまらないかも。
そして、作品の中で人間が良くも悪くも変わっていく中で、徹頭徹尾変わることなく一貫した意志を持ち続けた妹ちゃん結構好き。大事やったりするんよな。その意志の強さが。とりあえずフレンズが観たくなった。
百瀬

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