バカンスのために、思いつきで借りた別荘に来た4人家族。そこで本当なら都会と離れて羽を伸ばしてゆっくりするはずが、海岸に大型の船が突っ込んできたり、鹿の群れが家に来たり、怪しい黒人の親子が夜中に訪れたりと、色々と不穏な事が起こりまくって、謎がどんどん積み重なっていくのに、情報が遮断されているため、一向に事態は改善せず、、
この映画の何がすごいって、映画における主人公は、その話の本筋となる事件や戦争、もしくはテロがあったら、重要な役割を持って、その渦中に身を投じた上で右往左往するのがセオリーだけども、巻き込まれるはずの主人公家族が、その中心地域からたまたま逃れてしまったが為に、ほかの映画では描かれないようなモブ以下の立ち位置になってて、結果的には本筋とは何も絡まないし、平穏を神に祈るだけの一市民に成り下がってて、そんな家族にスポットを当ててるのに、先の展開が気になる見せ方で最後まで駆け抜けていったところ。
カメラワークが特殊で凄かった。
