ギャス

終わらない週末のギャスのレビュー・感想・評価

終わらない週末(2023年製作の映画)
3.3
後味は両極端が混じった感じで複雑だったが、なかなか面白かった。
そんな後味も含め、丸ごとシャマランの映画のよう。
超現実的な出来事やツッコミどころのあるオカルトぽさから始まるミステリアスな物語。
テスラ自動車の出てくる、確かにあり得るなと思わせるエピソードにうなった。
黒人と白人の壁や家族の普遍さも織り込んで、最後まで飽きさせない。


ネタバレ
これからの世界での戦争の起こし方、そして侵略の仕方の一つの可能性について、いろいろなエピソードが積み上げられていた。
生存主義という言葉のリアルをこの映画で知った。【50・60 年代の冷戦のころから特にアメリカ合衆国で 盛り上がりを見せた自給・自足・自衛を標榜した社会運動】ということらしい。ラストに登場した巨大シェルター空間の頼もしさよ。あそこを所有する家族はおそらくもう帰ってくることはないのだろう。二つの家族はあの空間でしばらくは生き残れるが、そのあとはどうなるのか、その時世界はどうなっているのかに不安は残る。
フレンズの続きが見たいという意志が、ほしいものがあるなら自ら行動を起こさねばならないと気づくきっかけになったのはちょっと面白かった。そういえばフレンズは終わらない日常だったのだ。終わったけど。
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