カタパルトスープレックス

終わらない週末のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

終わらない週末(2023年製作の映画)
3.3
終末の世界を描いたサイエンス・フィクション作品です。VFX要素はあまりなく、サスペンスと人間ドラマが中心……とほぼ『もっと遠くへ行こう。』と同じ出だし。同じ時期に同じ終末を描くふたつの配信映画。なんか、最近は終末モノが多いですよね。

ホラー小説のレジェンドである小説家スティーブン・キングは「なぜそのような恐ろしいことが起きるのか説明する必要がない」と言います。なぜかわからないけど、恐ろしいことが起きている。本作はまさにスティーブン・キングのコレ。

妻のアマンダ(ジュリア・ロバーツ)と夫のクレイ(イーサン・ホーク)、子供達の4人家族が週末に民泊で豪邸に泊まる。その豪邸の持ち主のジョージ(マハーシャラ・アリ)と娘が、突然帰宅して泊めて欲しいと言う。ふた家族の奇妙な同居がはじまるのだが、インターネットもテレビも普通で外界とのコミュニケーションが取れない……いったい、外では何が起きているのか?という話です。

ジュリア・ロバーツが久しぶりすぎて、最初は分からなかった。すげー嫌な奴の役なのですが、とても上手いと思った。それに比べると夫役のイーサン・ホークはあまり存在感がなかった。むしろマハーシャラ・アリの方が準主役なのでしょうが(『ブレイド』楽しみ)。

それにしても、本作はテーマがよく分からなかった。何が言いたかったんだろう?🤔サスペンスがメインだったのかもしれないけど、それにしても盛り上がりがない。サスペンスなんだったらもう少しカタルシスが欲しい。