このレビューはネタバレを含みます
それなりに面白かった。見入ってしまった。
まさにアメリカが作る話って感じ。面白く観てはいたけど、自分たちが世界の中心にいるという自意識にとらわれている感じが何ともきっしょというか、被害妄想甚だしいというか笑 ドントルックアップほどそこら辺の気持ち悪さはなかったからまだ観れたけど。本人たちは至って真面目なんでしょうね。
ラテン系の人は実際何を喋っていたんでしょうか。彼女を白人のクレイが無視するあの構図、移民の声を無視しているアメリカを描いていたのでしょうね。
まぁこういった類の話は納得いくオチつけてうまく回収させて終わらせるのは難しいけど、これはこれで面白い終わり方だった。謎は解決しないと気が済まない人は納得いかないだろうし、正体不明未解決の得体がはっきりしないまま終わるのは気持ち悪いけど、逆にそこをはっきり描いて微妙になるよりかはこれ以上も以下もない終わり方で良かったと思う。
あそこまで完璧に地下シェルター作れたら夢だよな。
岡田斗司夫さんのYouTubeで、被爆国の日本で核シェルターがあまり普及しないのは核戦争が起きれば人類が滅びて生き残れないと思うから、逆にアメリカ人は生き残れると思っていて生き残る気があるから普及しているという内容のものを最近観た。核戦争に対するリアリティと生存に対するリアリティの差があるという話だったけど、この映画を観てその差を実感した。
ドントルックアップ然り、アメリカ人の人類存続の危機に瀕しても自分は生き残ろうという意思の強さを感じる。こういう状況に陥ったらすぱっと死ねる時に死んだ方が生き残るよりずっと楽だと思うのは私が日本人だからだろうか笑
こんな映画を作るまで、もし戦争が仕掛けられたら〜等々想定している割に想像力が豊かなのか乏しいのか、世界一の国そして戦勝国であるが故の自信の表れなのか、自分らが散々仕掛けてきた戦争や核の脅威を知らず、ある意味平和ボケしてると思った。
最後に、これを機にネトフリはフレンズを再配信させてください。なぜ消した？
