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終わらない週末のISHIPのネタバレレビュー・内容・結末

終わらない週末(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

上映時間見て、なげーなーと少々引いてしまうのだが、次がどうなるのか気になってしまい、結果長さを感じない程に引き込まれてた。シンプルに面白い。
この映画の僕の受け取りとしては、今の当たり前の生活、そして資本主義的なものの脆弱性と、戦争が始まることの怖さというよりは、「あっという間」感。スマートフォンやサブスクリプションサービスが電波が届かない、というだけで全く使い物にならなくなるもの(最後のシーンでフィジカルでフレンズを観るのが最高。レコードで踊るのも同じよね。最高のシーン。)であったり、自動運転の怖さすら。あれ全部テスラだったの痛快だったな。全然思い出せなかったのだけど、他の映画かドラマでも、戦争のような大きな争いの時、内部で争うよう疑心暗鬼にさせることで勝手に壊滅していく、ということを描いてたのだけど、この映画もそうで。映画の中では直接的にやり取りをしていたけど、実際はSNS等であればより簡単にそんな事態に陥ってしまいそうだ。敵が明確にどこか分からない、どこからでも恨みを買ってるし…みたいなところも全く笑えないな。
動物たちは何かを知らせてくれようとしてた、みたいにも語られていたけど、鹿に囲まれた時とか、完全に捕食対象として見られてるんだろうなあとか思ったりして。人間も他の動物と同じフィールドにいる、みたいに思えた。
いつあのようになってもおかしくないと思える力強さを感じた。怖いし、戦争なんてクソだ。資本主義がクソ、とまでは言わないけれど、医療みたいなものを蔑ろにして金を捻出しようとするような社会にはなって欲しくないよね。
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