ハニルくん

スペースマンのハニルくんのレビュー・感想・評価

スペースマン(2024年製作の映画)
3.9
静かでシンプルだがメチャクチャいい話だった。すべてを忘れさせてくれる壮大な「セカイ系」。日本人なら新海誠監督の商業デビュー作である『ほしのこえ』を思い出すだろう。

チェコの小説が原作なので、米国映画だけれど、主人公がチェコの宇宙飛行士であり、チェコの宇宙船が世界初の偉業としてたった1人で太陽系の果てまで探査を行う。どうでもいいが、それを追いかけるのはなぜか韓国の宇宙船であり、韓国の宇宙船のほうが立派で、複数人が勤務している。今や韓国が追い上げてくるアジアの力の象徴なのだろうか。あと、唯一理解できないのが、「ハヌーシュ」がどうやって宇宙船内に潜入し、どうやって船外に抜け出たのかということである。

ということで、まあ、典型的な話でもあるけれど、世界中の夫たちが今この瞬間に学ぶべき教訓を、壮大な宇宙的デフォルメをもって説明した名作だといってよいであろう。