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ナイアド ~その決意は海を越える~のEDDIEのレビュー・感想・評価

4.2
どうしてそこまでして危険な海を渡るのか。困難でも一回の人生で何かを成し遂げる。
人を突き動かす“夢”とは凄まじいパワーを持っている。
誰よりも勇敢な戦士と彼女を支えた親友の究極の愛を描いたバディムービー。
クラゲは怖い。

60時間スローペースでもいいから走り続けろって言われてもやりたくないし、かなりキツイと思うんですよ。
「そこに山があるから登る」
有名な登山家の言葉にありますが、それとは比にならないぐらい海の中で60時間って危険しかないです。
溺れたらもちろん死、サメに襲われたら致命傷もしくは死、止まってバタバタしたら沈むので死。

とにかく海に入ったことある人ならば、泳ぎ素人でもかなり危険なことはわかります。

それを全盛期である30歳前後の時に成し遂げられなかったフロリダ海峡横断を、60歳にもなって挑戦しようとするんですよ。
これ誰もがやめとけって言います。
作中でも親友であるジョディ・フォスター演じるボニーも言います。

それでもダイアナを阻めるものはなかったんですよね。結果的にそれは彼女の必達目標となり、親友と掲げる達成すべき夢になっていくわけです。
もうね、実話だってことで結末はわかってるわけですよ。それでもクライマックス泣きますよね。

割と冒頭の誕生日のシーンあたりで彼女らの関係性やダイアナがどんなに凄い人なのかがわかるって構成も素晴らしいなと思ったんですけど、海の危険性が本当に恐ろしく見えて、この製作陣本気だ…って圧倒されるんです。
あれ?これって最初劇場でも公開されてたんですっけ?いやぁそうであれば劇場で観なかったことを本気で後悔する内容。

〈キャスト〉
ダイアナ・ナイアド(アネット・ベニング)
ボニー・ストール(ジョディ・フォスター)
ジョン・バーレット(リス・エヴァンス)
ディー・ブレイディ(カーリー・ローゼンバーグ)
エンジェル・ヤナギハラ(ジーナ・イー)
ルーク・ティップル(ルーク・コスグローブ)
ジャック・ネルソン(エリック・T・ミラー)
ジョン・ローズ(ガーランド・スコット)

※2024年新作映画32本目
※2024年自宅鑑賞17本目
※前年公開・配信でも6ヶ月以内鑑賞であれば新作扱い
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