ゆうた

レプタイル -蜥蜴-のゆうたのレビュー・感想・評価

レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)
3.0
超絶雰囲気映画。
字幕で見るより吹替で見た方が話が頭に入ってきやすいです。

元いた職場で不正を告発したせいで転勤&引越ししたら、引越し先は署長を含めて街の名士勢揃いで腐敗してましたとさチャンチャン
みたいなお話。

要約すればこれだけのことをめちゃくちゃスタイリッシュに描いてる。
全てのシーン、全てのカットが意味ありげで様になっているし、ノイズのような劇伴も、作中で実際にキャラクターが聞く音楽も趣味がいい。
たぶん監督の好みなんだろう、鏡を使って登場人物がひとつの場面に収まるカットがいくつもあって、こういうところがちょっと鼻につきはするけど、でも絵作りのセンスが抜群にいいのは認めざるを得ない。
事件現場に臨場したベニチオデルトロが床に落ちてる白い手袋を見つけて屈んで観察するも、それは単に警官が落としたやつでした!みたいに、
特に意味はない場面でも、すごい意味がありそうな映し方をしていて、この過剰さが作品全体の緊張感を高めている。

どうでもいいけど、冒頭のフランス料理店で主人公が話すアメリカンジョーク。
あれ全然おもしろくねぇだろ。
アメリカ人の笑いのセンスはほんとに謎だ。
ゆうた

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