レインウォッチャー

ギリ義理ファミリーのレインウォッチャーのレビュー・感想・評価

ギリ義理ファミリー(2023年製作の映画)
3.0
これは、冷やしラーメンみたいな映画。

いつでもどこでもって存在じゃあないんだけれど、この丁度良い軽さと喉越しが必要なタイミングがある。そして、意外と見つかりづらい。
夏のランチ難民になったとき、そして濃ゆい映画が続いた後。

古き良き『ミート・ザ・ペアレンツ』的な婚前ドタバタコメディで、適度なギャグと適度な下ネタがレーンを流れてくる。イトーヨーカドーのフードコートのような安心感、予定調和の美学である。モラルもご一緒にいかがですか?や、結構です。
しかし、銃撃戦やカーチェイスは意外と派手にがんばっているし、パーティで終わる映画ってわたしはなんだかんだ嫌いになれない。

それに、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ほかJ・ガン映画でお馴染み、俺たちのM・ルーカーが出ているのも見逃せない。しかも、強盗側でなく刑事側、ボケでなくツッコミで。珍しすぎ。
はじめ気軽に吹替で観ていたのだけれど、彼がけっこう喋るので字幕に切り替えた。あのカスカスの声と、「〜you」へのリンキングにラブだ。

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ウルフマザー、デュア・リパ、シルク・ソニック。大ネタ使いにNetflixの財力を感じてみたり。