ミレイ

被害者が容疑者となるときのミレイのレビュー・感想・評価

被害者が容疑者となるとき(2023年製作の映画)
4.7
性的暴行が取り糺される昨今、男女問わず、全ての人に見てもらいたいドキュメンタリーだと思った。私は観て良かったと思う。
昨今の問題とかなり似ていた。

私は、性的暴行について最近自分なりに色々な文献を読むなどして勉強していたのだが、その一環でこのドキュメンタリーに出会った。

このような事が今も多くの場所で起きているのではないかと思うと恐怖で頭が真っ白になる。なぜなら、突然起こるこのような被害で次は私の番になる可能性だって大いにあるからだ。

性的暴行に遭った被害者は、その証言を疑われやすく、信じてもらいにくいというのが薄々感じてはいたものの、これほどの件数、ろくに調べもせずに、被害者が証言虚偽罪として処理され、世間に「嘘つき」として扱われてしまっていたのだと思い、絶望した。被害に遭った精神的苦痛も計り知れない上に、その被害が警察により、なかったことにされるなんて心が張り裂けそうだ。

私たちは、男性vs女性的な立場にならず、肩入れせずに、被害者vs加害者の意識を持ち、中立な立場で物事に向き合わなければならないと思う。

また、記者の方の同じ女性だからと言って肩入れする事なく、偏見を持たず、裏付けの取れた事実を検証して、それに基づいて真偽をを判断する姿勢はネット社会に置いても見習わなければいけないと思った。
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