サプライズ

マエストロ:その音楽と愛とのサプライズのレビュー・感想・評価

3.0
俺のセンスを見てくれ、世界!

「アリー スター誕生」(未鑑賞)で評価されたからいい気になっているか知らないけど、最初から最後まで中身のないビジュアル全振り映画だった。演出力はあっても、脚本はまるでダメ。レナードは、男とタバコを手から離すことの出来ない、音楽の才能があっただけの無情な男というイメージしか付かなかった。結局、彼の何が凄いのか、この映画を通して彼の何を伝えたかったのか、さっぱり理解できなかった。そもそも、ブラッドリー・クーパーは彼に愛があったのか?

本作は「TAR」×「ナポレオン」。
それでも、TARほど才能は感じられなかったし、かといってナポレオンのように夫婦の愛を追求して描いた作品でもなかった。キャリー・マンガンの演技力、そしてひたすらにカッコイイ映像は見どころで、色々と評価したい箇所はあったけれども、ストーリーと展開が酷すぎた。129なのにめちゃくちゃ長かった。あと、ブラッドリー・クーパーが年々ハリソン・フォードに近づいている気がした。
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