MALPASO

マエストロ:その音楽と愛とのMALPASOのレビュー・感想・評価

3.3
映画『マエストロ その音楽と愛と』

Netflix作品。
もともとスピルバーグが監督する予定だった作品。『アリー スター誕生』での監督の手腕を見て、ブラッドリー・クーパーに譲った作品。製作はマーティン・スコセッシとスティーブン・スピルバーグ。

稀代の指揮者・作曲家レナード・バーンスタインと、妻で女優・ピアニストのフェリシア・モンテアレグレ・コーン・バーンスタイン、2人の人生を描く物語。

子供の頃、初めて音楽っていいなと思ったのは、家のステレオにあったテレビで観た『荒野の7人』のテーマだと思う。何度も何度も聴いたな。劇中、バーンシュタインの作った『ウエストサイド物語』など様々な楽曲が流れるが、『荒野の7人』は流れず。楽曲制作の秘話も描かれず。

冒頭からものすごくテンポが速い。それはいいのだけど、シーンの前後や人間関係がよくわからないまま描かれるため、引っかかってこなくて集中できず。
バーンシュタインについては大まかな人物像は知っていたので、はっきり描かれない部分やセリフの意味も理解できたが、知らない人は少し予習が必要。見終わってもあまり心に響かず。
それでもこの制作のメンツからアカデミー賞には食い込んでくる事は間違いなし。

バーンシュタインを演じるブラッドリーは、6年も指揮を習ったそうで、役作りも素晴らしく本人にそっくり。妻役は実際の夫も音楽家マムフォードのキャリー・マリガン。

バーンシュタインの妻フェリシアの言葉が印象的。
チリの諺「クソしかしない鳥の下にいるな」
「夏の歌が聴こえなきゃ、音楽が作れない」
MALPASO

MALPASO