「答えは2だ。僕たちと同じ」
そう、バーンスタインというと偉大な指揮者で、日本の小澤征爾や佐渡裕の師匠のイメージ。私もずっとピアノを習いクラシックコンサートにも行っていたので、クラシック業界はお堅いイメージだが、こんなにおちゃらけた人だったのか!
ずっと冗談を言っててハイ、だけど余裕があって人が集まる。薬とアルコールでハイだったらしいけど、よしながふみの「大奥」の平賀源内が同性からモテモテだったのと、キャラといい被る。
インタビューのセリフでもあった通り、男女問わず本当に人が好きなんだろうなぁと。
引きのショットや会話劇の長回しは「マリッジ・ストーリー」を思わせる。
主演の2人、アカデミー賞にノミネートされるんだろうなぁ〜とゆう印象。もう絶対ノミネート紹介のときに、指揮シーンのアップ抜かれるやん。6年修行した指揮シーン、本当過ぎて、愛が溢れすぎて。
本家と照らし合わされた動画見たら、そっくり。
そんなマーラーの「復活」の指揮シーンの感動も束の間で、物語が進むところもリアル。元はスピルバーグが監督予定だったとのことだけど、スピルバーグだったらもっとドラマチックになり過ぎてただろう。
「Mank」のように白黒がずっと続くかと思いきや、前半は白黒、中盤はカラー、終盤はワイド……と時代に沿うかのような作りがよかった。
カズ・ヒロさんの特殊メイクのおかげが、ブラッドリー・クーパーがきちんと歳を取っていくのもすごい。
全編通して音楽シーンはあまりないと聞いていたが、「ウエストサイド物語」もそうだしバーンスタインが作曲した音楽が終始流れていて、耳が潤った!