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マエストロ:その音楽と愛とのmitoのレビュー・感想・評価

3.3
2023年144本目。
映画界でも活躍した指揮者、作曲家のレナード・バーンスタインと妻となったフェリシアの生涯を描いた作品。

前半の2人の出会い〜結ばれるまでは白黒調で劇作的な映像演出。
後半は2人の仲違い〜再び絆を取り戻すまでを、少し無機質でシリアスな人間ドラマ調で描く。

性に奔放で、同性愛でもあったバーンスタイン。そんな彼がフェリシアに出会い性を超えて彼女の魅力に魅入られていく。
ここまでなら良いのだが、バーンスタイン自身が兎に角、人に好かれる、人を好きになる(笑)
行いだけを見ていると、最低最悪な浮気者なのだが、それでもフェリシアは彼を嫌いになれないし、バーンスタインも一番の女性は生涯通してフェリシアだというのに偽りはない(ただ、良い男がいると致したくなるだけ)

血気盛んな青年期〜中年期は、ただフェリシアに同情するだけのシチュエーションが続くが、晩年の家族も含めた仲睦まじい状況を観ると「これはこれで愛の形として間違ってなかったのかな?」とも思える。

特殊メイクも含め、ブラッドリー・クーパー、キャリー・マリガンの変化っぷりにも驚かされる。
しかし…、キャリー・マリガンっていつの間にか大女優と化したよな…。
自分が初めて彼女を観たのは「17歳の肖像」だったけど、その時は演技派として大成するとは夢にも思わなかったよ…。
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