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マエストロ:その音楽と愛とのwksgknchのレビュー・感想・評価

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マエストロ その後音楽と愛と


世界的な指揮者、作曲家であるレナード・バーンスタインの自伝的映画。
ブラッドリー・クーパー監督、脚本、製作、さらにマーティン・スコセッシ、スティーブン・スピルバーグが制作陣に加わっているという豪華さ。

レナードを自ら演じたブラッドリー・クーパーはSATCでデビューし、『ハングオーバー』でブレイク、『世界にひとつのプレイブック』での演技はとても良かったし、『アメリカン・スナイパー』、『アリー/ スター誕生』でも素晴らしかった。
意外と見てる。
妻で俳優のフェリシア・モンテアレグレをキャリー・マリガンが演じていて、こちらも素晴らしかった。

名前は知っているが、どのような人物かは知らず、彼の音楽家としての成功を作曲やオーケストラなどの描くのかと思いきや、蓋をあけると、レナードの壮大なまでの愛と妻フェリシアとの愛憎入れ乱れる人間を描いた物語だった。

幸運もあり、指揮者として成功していくレナード。日々を送る中で、作曲する時間がないという悩みを抱えたり、成功者あるあるの薬を摂取、家庭(プライベート)の不和へ進んでいく。
そんなレナードを献身的に支えるフェリシアも次第に不満がたまり、子育ても一段落してくると、再び俳優活動を始める、家庭の不和。心が満たされないことをレナードの姉

レナードと
その後の大聖堂でのレナードの指揮は鬼気迫る勢いで、観てるこちらが心配になるほど一心不乱にタクトを振りかざす、そして演奏を終えて観に来ていたフェリシアと抱き合い、和解する、このあたりが

映像としては冒頭のワンカット風のシーンは良かった。
ファンタジー要素も取り入れたり、夫婦の危機的状況での口論の最中にお祭りに準備された巨大なスヌーピー(3階程度)が見えるシュールな映像は秀逸だった。
フェシリアと和解する演奏シーンは汗ほとばしる圧巻の演奏で、勢いそのままにフェシリアと熱い抱擁により全てを取り戻す夫婦のシーンが最高でした。
その後フェシリアの体に病魔が降りかかり、そこからはエンディングに向けて収束していく。

表と裏、愛と憎しみという人間の自ら思う姿、相手から見える姿、こうあってほしい、こうしたい、という人間の人間たる由縁をカラーとモノクロ、明と暗という映像で表現した本作、とても面白かったです。

Netflixで観れるので是非◎
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