このレビューはネタバレを含みます
アカデミー賞ノミネート作ですね!
アメリカの世界的指揮者、レナードバーンスタインの人生を描いた伝記的映画。
ブラッドリークーパー脚本、監督、主演がまず凄い! 初監督の「アリー」からいきなり凄かったけど、手腕が確かすぎる!
バーンスタイン本人を知らないからわからないけど、結構似せているんだろう、ことは見て取れます。指揮のシーンのために6年間も練習したとか。納得の主演男優賞ノミネート、でした!
妻役キャリーマリガンも凄かったですね!貫禄の主演女優賞ノミネート! しかし、今年は「哀れなるものたち」のエマストーンが強過ぎ、でしょうか⁉︎
指揮者として見出される冒頭シーンから始まって、妻と出会い結婚、子供に恵まれる、と人生を追って描かれるけど、モノクロがら始まって、途中でカラーになり、ザラついたカラーから段々綺麗になる。それぞれの時代の映像っぽく作られてるのかな? 凝ってました!
全体的に丁寧に作り込まれている良作とは思ったけど、「TAR」がどうしてもチラついてしまった。「TAR」はフィクションだけど、バーンスタインって「TAR」のモデルにもなってる、って話も見てたから、もっと癖のある尊大な天才指揮者だったのかな、と思い込んでしまってた。
バイセクシャルで結婚してても男の子に手を出してて、スキャンダル報道されてたのは「TAR」を思わせないでもなかったけど、お話のメインは妻とのラブストーリーで、彼がどんな風に天才で、どんなに尊大で変人だったか、っていう部分は描かれていない。
というか、別に尊大でも変人でも無かった…のかもしれない。バイセクシャルで不倫してた…以外は良い父で夫だったのかも?
指揮シーンはしっかり入ってて凄い、のかなーと思います。しかし、クラシックがわからないから凄さがわかり辛い…ってのもあったかもしれない。
比べてしまうと「TAR」の方が好きではありました。しかし、ブラッドリークーパーの才能は確か、に見えました!