2024年22本目。
アカデミー賞狙いすぎな映画。
主演・監督ブラッドリー・クーパー、プロデューサーにスコセッシとスピルバーグ、主演女優にキャリー・マリガンで伝記映画を作り、同性愛や癌についても触れ、カズ・ヒロさんみたいなアカデミー賞常連のメイクアップチームも使う。
ごめんなさい、ちょっとやりすぎです。
実際に起きた話なのはわかるし、ブラッドリー・クーパーのバーンスタインに対する想いもわかるが、やっぱり賞に引っかかるためっていう魂胆が見え透いちゃうし、終始乗り切れず何度も寝落ちしてしまった。
キャリー・マリガンの演技は凄いよ。例年だったら難なく主演女優賞取れるレベルの素晴らしさだったし、アカデミー会員が好きそうなタイプの役柄だった。ただコスタリカ出身のチリにルーツがあるフェリシアとして最適な人材かというと微妙。
ブラッドリー・クーパーがメイクで鼻を高くしてユダヤ系のバーンスタインを演じたのもそうだが、(というかよくユダヤ系のスピルバーグが許したな)あまりにも安全策すぎる。2人が素晴らしい俳優なのはわかるが、この話を描くにはきちんとその人に合った人材を見つけてきてほしい。
マイケル・ジャクソンの伝記映画のために演技経験無いけど彼の遺伝子を受け継いでるジャファー・ジャクソンを大抜擢したのを見習ってほしい。